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    ■アフター3.11■ 風化させてはいけない!東日本大震災の教訓

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    東日本大震災から1ヵ月以上が経過して、改めてこの震災を見ていきます。
    振り返るにはまだ早いのですが、心のどこかで忘れさせようとする
    脳メカニズムによって風化しつつあるこの記憶や今の想いを、
    しっかり残すため、少しばかり心の内を記していきたいと思います。



    忘れていた地震大国である事実
    日本は、世界でも有数の地震大国。世界の地震の2割が日本で発生している。
    幼き日の宮城県沖地震を覚えていない、私たち30代以降の世代にとって、
    電気・水道・ガスのエネルギーが当たり前に使える豊かさに慣れてしまっていた。

    マグネチュード9.0。国内最大、世界規模では歴代5番目の規模であった。
    最大震度は7。私の住む仙台市宮城野区は、本震に加えて2011.04.07余震でも震度6強。
    自宅から直線5km先まで津波が押し寄せて浸水。身近なエリアも海水に覆われた。
    後述するが、マンション外部に被害を被ったが、内部は大きな損傷はまのがれた。

    広域に達した凄まじい破壊力、そして津波の被災地の光景をまじまじと見て
    「戦争よりも酷い」と語る老婆のインタビューはリアルである。

    この事実、そして教訓を、今を生きる者各々が、次世代へ伝承しなければならない。
    これからも永遠に地震と向き合った生活をしていくのだから。その覚悟が必要だ。

    計りしれない影響は、地震よりも津波、原発事故が深刻であった。
    津波で亡くなった親族はDNA鑑定でようやく亡骸に。対面できただけでも恵まれている。

    そして、震災は経済にかなりの大きな打撃を与え、特に商品流通に至る製造業では、
    1つのパーツが欠ければ商品が流通されず、消費者へ届かない構図が露呈された。
    生産拠点のリスク分散は必要だった。あらゆる規制も物流の障害になった。

    生まれてからこの大震災まで、35年間はある意味、幸せ過ぎたのかもしれない。
    いつかは地震が来るとわかっていながら、その可能性を直視できなかったのも事実。
    リスクと向き合う必要性を痛切に感じた2011.03.11東日本大震災であった。



    エネルギーの有難みを忘れないように!
    停電・断水・ガス不通の生活は、私の記憶の中では初めての経験となった。

    5歳の娘は、非日常をじんわり肌で感じ、少しばかりハイテンションになっていた。
    先が見えない心に、その明るさがうるささに感じてしまうと、苛立つこともあった。
    けど、子供の元気に勇気づけられた。震度6強でも起きない強靭な睡魔に感服だ。

    停電でも…、暗いと思わず反射的に手を電源スイッチにやってしまう。明るくなる訳もない。
    断水では…、汚れた手を洗えず、コンタクトももちろん洗浄できない。洗濯もできない。
    ガス不通では…、温かいお湯で体を流すこともできない。食事の準備もできない。
    幸いにも電気は翌日、水道は4日後、ガスは1ヵ月で復旧した。余震でも半日停電・断水に。

    こういう制約された生活では、お腹もすくが、満足に食事もできない。子供優先だ。
    体調も地震酔いで少し落ち着かない。船釣りの帰宅後の状態とよく似ている症状。
    体重は最大4kg減、今も震災前の3kg減のまま。体脂肪は11%台で10.4%まで突入した。
    ライフラインの回復が元気の源になった。買い物も精神状態を回復させるのに功を奏した。

    通勤はリフレッシュも兼ねてもっぱら徒歩だった。通勤途中に見る「がんばろう!仙台」に
    とても励まされた。私服通勤も余震の不安に反し、会社に行く楽しさに変換できた。

    電気・水道・ガスだけでなく、街並みが放つエネルギーの大切さを初めて知った。
    こうした不便さを感じたにも関わらず、ライフラインの復旧と共に、その有難味が薄れ、
    申し訳ないが、まるで遠い昔の出来事のような錯覚にも陥る。日常化への適応は早い。

    復旧と共に日常に戻るにつれ、何が教訓だったかを探す。失ってわかる大切さも感じる。
    この経験は、今後の節電や倹約生活の糧だけでなく、生きた証になるだろう。



    買占めや犯罪行為は当事者しかわからない!
    並んでモノを買うなんて、仙台初売りみたいな光景。ガソリン渋滞も3週間くらい続く。
    モノが無くなる前に、買って置かなければならない。今買って置かないと買えなくなる。
    他人が並んでいるんだから、自分も並ばないといけないみたいな心理だろうか。

    震災時の秩序正しい日本人が海外から称されたが、
    実際には窃盗が全くなかった訳ではない。犯罪は決して良くないことだが、
    買いたくても買えない不安を解消するために行った者へ、少しは同情してしまう。

    不要不急の買占めや犯罪行為は、その場に置かれた当事者でしかわからない心理状態。
    いつまで続くかわからない、見通しのたたない生活は、理性を狂わせる。
    明日が見えない、今を生き抜くには、理想は通用しない。傍観者は何とでも言える。



    まさか、なんで、いま起きた?
    地震の際、緊急地震速報の不穏なアラームと、「宮城沖」の文字。
    次の瞬間には、地鳴りと共に激しい揺れが3分近く続いた。とても長かった。
    いつになったら揺れが収まるの!?噴火でも起こったのかと直感したほどだ。
    自然が怒って吠えているように感じた記憶が、今もなお深く刻まれている。

    あのときの状況をいま冷静に振り返ると、自然は何も怒ってなんかないと感じる。
    何者かが爆弾を仕掛けたという説もあるようだが(?)、自然は人間には無関心だ。
    人間が勝手に、自然と共存とか調和とか言ってるに過ぎない。
    だからといって、好き勝手に汚染していい訳でもないが、自然とどう向き合うべきか。
    たまたま今、この地域で地震が起きてしまったとか言いようがない。

    関東直下でなくて良かったという方もいる。その通りである。
    日本の生産拠点の東北の一部が壊滅的な被害を受けただけでも経済に影響があるのに、
    経済拠点の関東に震災が起これば、国家滅亡の危機にさらされるであろう。
    であれば、その可能性があることに、決して目をそらしてはならない。

    それじゃ、その可能性があれば、そこに暮らさない選択ができるか否かであるが、
    ほどんどの方はその地での生誕や職によって、そこに留まらざるを得ない状況である。
    津波や原発事故の避難者の痛々しい心情がとてもわかる。

    私もそうである。この地に生まれたのも運命。震災で生きていられるのも運命。
    この教訓を伝え残すのも伝統、復興していくのが文明である。地震と共に生きよう。
    言い伝えが重要だ。古(いにしえ)の経験と利便性の追及は、背反関係にあるように感じる。



    キラリと光る文明の発達ツール
    利便性と言えば、交通網とITの社会インフラの発達がこの震災で最も光っていた。

    特に高速道路の普及は非常に早かった。震度7の最大震度を観測した付近路線は、
    多少のがたつきがあっても、緊急車両のみの通行に制限をかけることで、
    海や空の交通網が途絶えても、緊急物資の交通手段としてすぐに活躍した。

    沿岸部と並行する仙台東部道路は、結果的に最悪の事態にダムになる想定通りに機能し、
    津波の被害拡大を食い止める役割を担った。東部道路がなければ被害は拡大しただろう。

    冠水した仙台空港も1ヵ月足らずで、停電と断水の中、復旧した。
    電気と水道がなくても、飛行機が飛ぶと思うと不思議。臓器移植の臓器も飛行機で到着。
    また同規模の津波が来たらと思うと、車では行きたくない場所と感じている。

    一番の交通手段の要となる東京~青森をつなぐ新幹線は今月末に復旧する見通しだが、
    走行中に脱線もなく無事故であったことで、安全神話がさらに確立された。
    これも緊急地震速報の賜物だ。余震の影響で傷んでいる所もしっかり補修してもらいたい。

    ITで言えば、携帯電話は一番良かった。そのものが灯りとTV・ネットの役割を兼ねて、
    ラジオがなくとも情報はしっかり収集できた。阪神のときよりも携帯の普及率は高いはずだ。

    なにより、緊急地震速報はエリアの違いはあっても、確実に地震の発生を事前に感知して
    アラームがなるので、身の安全を確保する上でかなり重宝したツールだった。
    通話が不通でも、メールの送受信で安否確認ができたため、その使い勝手を再認識した。
    携帯への充電は、乾電池式の充電器を備えていたので良かった。

    今回の大震災による津波では、個人も法人もアナログ情報は全て流されて、失われた。
    国や厚労省が導入を目指す「どこでもMY病院」構想が実現されれば、
    データを管理するサーバが壊れない限り、アナログの保険証やカルテや薬歴がなくとも
    デジタルデータで患者情報を引き出せるようになるので、治療に役立つであろう。

    同様に資産管理も、外部にデータ管理されていれば、その内容が一目瞭然である。
    その一手法として、yahooメールなど外部からも閲覧できる所への保管方法が思いつく。
    しかし、デリケートな情報であるため、セキュリティ面と家族との共有も欠かせない所である。

    原発問題にまで触れるとキリはないが、放射能に対する様々なマスメディアや政府の見解を
    どう解釈するかは自身の受け止め方次第である。
    子供に対する対策には過敏になっても仕方ないが、「なるようにしかならない」と考えるのか、
    「ならないように対策を考える」では全く対応の仕方が異なると思う。
    今の職を捨てて、逃げられる方はそう多くはないはずである。



    マンション購入に関して想うこと
    震災でも「帰る家がある」と安心できた。多少のクラックがあるが生活に全く支障はない。
    さすがに震度6強が2発、何百回の余震をくらって、非耐震の外壁はひび割れてしまった。
    被害状況はマンション内でも千差万別。耐震構造の梁や柱の主要構造部分は大丈夫だが。

    マンションの上層部と中層部、下層部で被害状況が大きく異なっていることに、かなり驚いた。
    中層部より上は外損がないが、ひどく揺れて食器棚やテレビ、レンジの落下が多かったようだ。
    中層部から下層部は、クラックで壁のクロスが大きくよれた。中層部やや上は被害が少ない。
    うちは地震保険も一部損認定がされ、早くも保険金が入金された。かなり早い対応であった。

    確率99%で来る宮城県沖地震があると知っていて、他人事のようにマンションを購入。
    購入の経緯は以前のブログで記していたが、宮城県沖地震を待てずに買った訳である。
    今回の震災を受けて、購入に対して後悔はないものの、色々と考えることが多い。

    残念ながら、大震災は本命の宮城県沖地震ではなく、それ以上の度肝を抜かれる大地震。
    しかし、仙台は強い。余震が数百回以上あっても建物はほとんど倒壊していない。
    震災による死者と行方不明の95%以上は、津波によるものだと言うから驚きだ。

    地震多発エリアの建築関係者はじめ、これまでの震災の経験と英知が
    この震災による倒壊事故を食い止めたと思う。液状化報道で改めて地盤の重要性を感じた。
    建築基準法が厳しく改正されることで、強固な建物の建築が守られている。

    近隣のマンションは、詳細な被害状況まではわからないが、耐震であっても免震であっても、
    若干の被害があるのが実情であるが、免震の方がは外的な損傷も少なく、
    建物内部の落下などの被害は少ないと聞くため、耐震よりは免震、制震が良いと感じた。

    免震構造は、メンテナンス等のコスト高で敬遠したが、結局改修費を勘案すれば同等か。
    地震が起きてしまえば、耐震は改修費を要するので、五十歩百歩であろう。
    要は、内部の落下物への安全性で「免震=保険」か「耐震=実損」といった感じである。

    次回、もしマンションを買うとすれば、高層ではないマンションを買うかもしれない。
    緊急非常時はエレベーターがとまり、断水用の水ポリタンクを上まで上げるのに一苦労。
    マイカーは地下降下式の駐車場のため、安全確認のために10日ほど使えず仕舞いだった。
    車が使えなくてもさほど支障はなかったが、使いたいときに使えないとシンドイものである。



    お金の価値観とライフプランの意味付け
    これまでの経済発展と富の蓄積によってもたらされた私たちが信じてきた
    安心や安全の概念を根底から覆すものになった東日本大震災。

    100年に一度の金融危機が来て、日本経済の再建中に、今度は1000年に一度の大震災。
    しかし、物質的な豊かさは震災後もあまり変わらない感じである。不思議な感じがする。

    それにしても、ソフトバンクグループ代表の孫 正義氏の100億円寄付は凄い。
    更に、今年度から引退するまでの役員報酬全額も寄付していくから凄すぎる。

    彼の頭の中に描かれている「300年の企業」のビジョンにおいて、社会的な貢献活動は
    既に描かれていたに違いない。たまたま今回の震災がそのタイミングだったのだろう。
    そして、被災地復興をも視野に入れた「東日本ソーラーベルト構想」もあった(20日追記)。

    私たち庶民とは次元が違い過ぎて、勝手な憶測になるが、「お金」がある人は、
    「お金」が喜ぶ使い方を知っているから集まって来るのだろう。
    今回の寄付額がイメージ戦略やパフォーマンスと言えるレベルではないからこそ、
    彼のお金の価値観は計り知れない。結果的に自分にも会社にも返ってくるであろう。

    被災者を想う気持ちから華やいだイベントの自粛などが目につくが、
    不謹慎かもしれないが、これをチャンスに捉える視点も重要である。
    この状況で、被災者のため、日本経済のためになる新しいビジネスの芽を
    育んでいけば、きっと新しいタイプのビジネスモデルが誕生するだろう。

    では、震災でライフプランはどうか?
    一般的にライフプランは、貯蓄や収入などの「お金」を中心に考えがちである。
    貯蓄すること自体が、生きる目的ではない。

    大切なことは、「どんな人生、暮らしをしていきたいか(to be)」であり、
    そこで「何を所有する(to have)」「何をしていく(to do)」かが決まる。
    そして、「お金」が生きるためのツールとなる。魔法のような!

    現在の生活が精一杯、人生なるようになるだろうと考えてしまい、大半がプランを
    立てたがらないのが実情ではないか。なかには現実を知るのが怖いという方もいる。
    ライフプランは「お金」というツールを用いて、物理的な幸せの選択肢を広げ、
    幸せを増幅できるため、結果的に心理的にも不安解消の一助になると考える。

    「死ぬ間際に、幸せな人生だった」と思える人生にしたい方もいるが、
    そもそも現在が幸せでなければ、未来も幸せになれるとは思えない感じがする。
    つまり、震災でより明確に感じたのは、生き方は逝き方である。

    残された時間がどれだけあるかわからないが、幸せを感じていれば何の不安もない。

    さて、個人はともかく、国家が不安定で嫌な感じである。
    今こそ国が一丸となって取り組むチャンスなのに、大連立に失敗。
    民主党も自民党も、それぞれの権益を守る姿勢にヤキモキしてしまう。

    復興債や復興税が検討されているが、これ以上の債券発行だけはやめて欲しい。
    借金の積み増しで復興をしても、さらに日本の将来性を失うだけである。
    戦後の復興を実現したこの国の底力を発揮して、財政の健全化をしなければ、
    本当にこの国がどうにか成りそうで恐い。余震よりも不安である。



    長々となりましたが、今の正直な想いと考えです。ご一読ありがとうございました。
    被災者のこれからの暮らしの復旧に少しでも役立てるよう、
    さらにFPスキル×マインドを磨いていかなければなりません。
    今後とも宜しくお願い申し上げます。

    いまは季節ハズレのミゾレの空模様。仙台は桜が満開。なのに雪。ミスマッチな組み合わせ。
    余震もだいぶ少なくなってきましたが、余震がないのもかえって不安な感じです・・・。
    みなさんも地震にはお気をつけ下さい! 二度あることは三度ある地震大国ですからね。

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    またしても震度6強が!でも強いぞ仙台!

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    今回も無事です !!

    2011.04.07深夜前に、また大きな地震がありました。すぐに停電です(^^;
    前回の2011.03.11大震災時には倒れなかった、空気清浄機と簡易クローゼットが今回は倒れ、本震との揺れの違いを実感している所です。懐中電灯とラジオとローソク、前回の地震の教訓が生かされ、すぐに使えることができました!

    私の住む仙台市宮城野区は、2011.03.07と同様に震度6強。マンション補修も来週から始めるというのに、また傷んだ壁タイルと非耐震構造の柱のコンクリートがポツリポツリと落ちていました。

    地震から数分後には、マンションから苦竹方面を眺めると、炎があがっていました。ガスが開通したエリアでの火災のようです。ここのマンションエリアは、ガスがまだ復旧していなかったのが、幸いだったのかもしれません。

    東日本大震災(2011.03.11)

    東日本大震災余震(2011.04.07)

    今回の余震は、本震の三陸沖~茨城沖の連動型地震よりも広域ではなかったようですね。

    東日本大震災後に世界規模の地震を見ていましたが、今回のような大震災と類似するのは2010年のチリ地震。600kmのプレートのズレは同等です。2004年のスマトラ地震も半年~数年と大規模な余震が続いていましたから、ここ宮城では、数年間は地震と向き合った生活が続きそうです。

    今回の余震は東日本大震災前に30年以内の発生確率が99%と想定されていた宮城県沖地震と規模、震央とも近いらしい。しかし、宮城県沖地震がプレート境界型なのに対し、今回は震源が比較的深い太平洋プレートの内部で起きた可能性が高く、気象庁では宮城県沖地震とは別物と見ているようです。これで、ますます地震との付き合いが深まりそうです。自然が相手ですから、仕方ないことでしょうね。

    にしても、仙台の街並みは、朝から停電の中でもコンビニがやっていたり、倒壊もなく、地震に対する強さを感じます!

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    仙台っ子FPしょうちゃん

    Author:仙台っ子FPしょうちゃん

    「人生やったもん勝ち!」をモットーに、よりエネルギッシュな人生を導くライフプランの必要性を伝播したいと考える。自身の経験をもとに、お金のテクニカルな使い方ではなく、お金を使う人間の感情(心理的な勘定)にスポットを当てた提唱が好き♪
    1級FP技能士で釣り師でサラリーマンでB型の私ですが、よろしく!!

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